発達障害① 大人の発達障害の診断
[2018.08.27]
「大人の発達障害の診断」
‟元々痩せている、日焼けしにくい、走るのは苦手だが泳ぎは得意”など、人は誰でも生まれつき違いがあります。発達障害は生まれつきの性質であって、ある年齢から始まる病気ではありません。
最近よく「大人(成人)の発達障害」という言葉をメディアで見かけるようになりました。
しかしそれらで紹介されている様子の多くは『今、現在』の問題点を挙げたものばかりで、その人に本当に発達の障害があるのか、まだその仕事に慣れていないだけなのか、それとも苦手なだけなのかの区別がつかないように思います。
発達障害の診断で重要なのは
・現在起きている生活上の苦労が、幼稚園や小学校の頃から続いてきたこと
・性格や育った環境による人格特性と区別すること
これらを、古い記憶をたどって診察で確認することです。
専門的な情報が広く世に知られることは賛成ですが、いたずらに見た人の不安をあおり、安易に発達障害と思わせるかのような情報は考えものですね。